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歯がなくなる大きな原因②

2024年4月11日

患者様の歯の寿命を延ばす治療に最大限
力をいれている下北沢井上デンタルクリニックです。

患者様にとって口の中の健康で一番避けたいのが
歯を失うことかと思います。

歯を抜かなければならない状況に備えて
事前に理解を深めておくことが今後の歯の温存にも
つながると思いますので
今回は歯周病で歯を失う状況をお話ししたいと思います。

歯周病は皆様ご存知の通り、日本人の30代以上の80%が罹患しており
ギネスブックにも認定されている世界で一番多い感染症と言われております。

大事なのはP.g 菌に代表される「歯周病菌」と言われる数種類の細菌に感染していないと
歯周病の病態の本質である顎の骨破壊が起きないということです。

ちなみに歯周病菌に一度感染するとピロリ菌のように除菌ができません。

また歯周病菌の感染に加齢など変化が伴うと
歯肉(歯周組織)との抵抗力とのバランス関係が崩れ
歯を支える骨の破壊へと続く免疫システム異常のスイッチが常に入り続け
歯周病菌の毒性が全身へ悪影響を及ぼすというのは昨今周知されつつあるかと思います。

実際の治療現場で歯周病で歯を抜く状況というのはどのような状況なのでしょうか。

歯周病で歯を抜かなければならい状況のほとんどは、
歯を支える骨や歯肉がダメージを受け
歯が大きく揺れてしまい
日常の咀嚼時に障害が出てしまう場合や
隣の歯の骨にまで影響が出始めてしまった時がほとんどです。

安心していただきたいのは、歯周病の多くは慢性的に進行しますので
歯科医院で指定された決まったサイクルでの
精密な歯周ポケット検査(歯の周りの歯茎の緩み具合を6か所で測る検査)や
骨破壊の経年的な変化をエックス線で検査することで
かなりの確率で歯周病の早期発見と予防はできます。

そして適切なタイミングでの適切な歯周病治療(ポケットが深くなりすぎる前の歯周外科治療)、
正しいケアの仕方と正しい歯周病に関する情報を
歯科医院で早めにアップデートしていただければさらに安心かと思います。

完全な私見になりますが歯周病の患者様の8割くらいは
自覚症状がありません。

「症状がない=悪いところがない」ということではないと意識を持っていただき
歯のクリーニングとメンテナンスで歯周病を予防し
抜歯にならないように受診頂ければと思います。



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