2017年1月13日
人間の歯は全部で何本あるのか、皆様はご存知ですか?
そしてご自身の歯は何本残ってらっしゃいますか??
この単純な問いに、私自身答えられなかった時期がありました。
思い返すと約15年前、自身の大学生活が始まり、歯科を専門的に学び始める教養課程の時期に、
講義の一環で訪れた大学病院で担当の先生から、
「歯って全部何本あるか知ってるよね?」との問いに
私はしばらく真面目に考え、
「35本くらいですか??」
と真剣に答えたのを今でも覚えています。
その後、その答えに絶句した先生が他の同じような質問を私にすることはありませんでした。
時が流れ、現在でもその先生とは何かのご縁でお付き合いさせて頂いておりますが、
何が申し上げたかったかと言いますと、本題ですが
人間というものは毎日当たり前に使えているものにさほど関心がいかず
注意が行かないということです。
歯がなくなってしまった多くの方がおっしゃる同じ言葉があります。
「もう少し早めに受診すればよかった・・・」
「若い時に歯科の検診をもっと受けておけばよかった・・・」
噛むということは人間の根源を支える「咀嚼」機能を維持するのに非常に重要です。
歯の存在は、「噛む」以外にも、体のバランスをとったり、顔の形態を維持するのに役に立ったり、
発音を維持したりと様々な役目をしていますが、歯の残存本数が少ない人ほど平均寿命が短いという客観的な研究データからも
その大切さを伺い知ることができます。
(日本歯科医師会:健康長寿社会に寄与する歯科医療・口腔保健のエビデンス 2015)
28本のすべてに人間と同じように名前がついており、それぞれの細かい役目があります。
なくなってしまってよい歯は一本たりともありません。
今後このブログを通して、どのようにしたら歯の寿命を長く伸ばせるか?
歯を健康に保つにはどのような事を知っていることが大切かなどを
お伝えできればと思います。