2017年9月28日
最近、どの歯科医院のホームページを見ても「予防歯科」という言葉が記載されており
患者様には具体的にどのような事をやっているのか?
どうすれば歯を残すことができるのかといったご質問を頂く機会が非常に多くなりました。
ただ、他の歯科医院を定期的に受診されていたにもかかわらず
当院に来院され新たにお口の中を診査させて頂くとむし歯が10本近く存在していたという方も多く、
一体どうすればむし歯に新たにならないようにすることができるのかといった切実なお悩みをお持ちの方も
多いのが現実です。
歯科医療に従事しているものの感覚として、大人の方のむし歯の本数や、歯を喪失する原因疾患の変化は
ここ10年あまり変化していないように感じます。
当院のホームページでも記載をしておりますが、
一般的な歯科治療にありがちなむし歯を削って詰めるという治療のみで新たなむし歯の予防処置を講じていないと
約1年後にむし歯が新たに別の場所に再発してしまう確率は約88%と高確率です。
おそらく患者様の感覚としても、
毎日歯磨きをしているのに、歯科医院に行くたびにむし歯がありそのたびに治療をするがまた別の歯科医院に行くとむし歯があると言われてしまう。
治療はするがあとからあとからむし歯になってしまうといった状況は過去を振り返っていただくとおありだと思いますので
上記の数字はあながちずれていないとお感じになられると思います。
患者様側からのお気持ちとしてはこういった繰り返しの状況はかなりのストレスであるはずですし、
治療の繰り返しや再発こそが大きく歯を失う原因となります。
単純に歯石を取ったりしてクリーニングをすることが予防歯科ではありませんので
次回以降も引き続きこの内容をお伝えできればと思います。