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乳がん発症、歯周病と喫煙で36%増

2019年5月24日

歯周病と全身のお体の病気との関連が大きく取り上げられている昨今、

アメリカ癌学会(AACR)は閉経後の女性では歯周病があると乳がん発症リスクが高まるとした

研究を紹介しました。

(本研究はCancer Epidemiology,Biomarkers&Prevention誌に掲載されております。)

 

研究ではWomen’s Health Initiative Observation Studyに登録されている乳がんを発症していない

閉経後の女性7万3737人を対象に乳がんと歯周病の関連性が調べられました。

 

対象者のうち歯周病にかかっている方は全体の26.1%で追跡期間(平均6.7年)後に

乳がんと診断された方は2124人で、

乳がんリスクは歯周病にかかっている方の方が全女性より14%も高く、

特に禁煙後20年以内の女性で歯周病にかかっている方は乳がんリスクが36%高いことがわかりました。

 

統計学的な有意差が本研究でははっきり示されましたが、乳がんと歯周病の詳細な関連機序は不明なものの、

研究者のJo L.FreudenHeim氏は

①歯周病による炎症性物質が全身炎症に関連し乳房組織に影響し

②口腔内の歯肉より循環器に入った歯周病原性細菌が乳房組織にも影響をする

との見解を示しています。

 

歯周病は症状がでるまで長い期間かかり、実際に歯周病かどうかは

歯科医院で検査をしてみないと自覚症状がほとんどありません。

定期的に歯科医院でのフォローをすることで

かなりの確率で歯周病の発症を防ぐことができます。

大切な歯を1本でも多く残し、しっかり咀嚼し栄養を摂取できる

口腔内環境を作ることこそが、健康な生活を営む大きな一歩です。

ぜひ下北沢井上デンタルクリニックで一度詳しく歯周病の検査を受けてみてください。

ご来院お待ちしております。

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