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ほんの数十年前の歯科治療では、悪いところを削っては詰めて埋めるという治療の繰り返しの連続でした。
その結果、病気の根本的な原因が除去されていない環境での治療の繰り返しはむし歯や歯周病の再発を起こし、再生能力のない歯は疲弊し日本人の平均残存歯数は世界に類を見ないくらい悲惨な状況になってしまったのです。
なぜむし歯や歯周病が起きてしまうのか?
最新の現代科学ではその原因の解析がほぼ終わっています。
問題の原因の改善やアプローチが歯科治療の本来の治療の本質であるべきで、歯を削ること詰めることが本質ではないはずです。なぜならそこにフォーカスを当てない限りは皆様の歯がなくなっていってしまうということが私も経験的にわかっていますし様々な統計的データでも証明されています。
下北沢井上デンタルクリニックでは同じ歯科治療を行うにしても必ず問題の原因にフォーカスを当てながら治療をしていきます。
小さなむし歯の治療一つとっても、できるだけ皆様の歯を健康に長く残したい。
そんな想いを大切にしながら治療をするのとしないのとでは、10年後20年後の皆様の歯の健康に大きな違いを生むと信じています。
歯科治療はどこで治療しても同じではありません。
“どのような治療をしていきたいか?”
“治療をしてどのようになりたいか?”
こんな思いを馳せながら歯科医院にいらっしゃる患者様は少ないと思います。
御自身がどんな状況であるかもわからないのに、その先にあるものを見据える方が難しいのは当然です。
今置かれている状況がどのようなものなのか?どうすればよいのかを直感的に感じてもらえるような様々な工夫を院内にして、患者様がただ受け身で治療を受けて頂くのではなく、ご自身のお口の健康状態をどうしたいかを自らが決めていきたいと感じてもらえるような参加型の歯科医院を作りました。
そのためにエックス線画像や患部の写真を交えた視覚的な情報、患者様の目線に合わせたご説明など、感覚的に分かり易い治療のご説明を治療の都度させて頂いております。
まずは“知る”。全ての原点です。
人間は失って初めてその大切さに気づきます。
健康な歯が失われないように。
そこに一番の下北沢井上デンタルクリニックの存在意義があると考えています。
歯科治療は、患者様と歯科医師の共同作業によって成り立ちます。
治療の目的はどこなのか?
どこを目指してどこまで治療をしていくのか?
そのイメージをお互いに共有できてこそ、特にわかりづらい歯科治療では成功へとより近づきます。
患者様にもそれぞれの生活があり、時間の制約があり、健康への考え方や価値観も様々です。
歯科医師が良いと思っている治療も、患者様が治療をするタイミングで必要性をお感じになられなかったり、結果と一致していなければそれはただの歯科医師側の自己満足にすぎません。
そこにいつも歯科治療の大きなギャップが存在します。
治療のゴールがどこなのか?どこを目指して歩むのか?
当たり前の事ですが、治療を始める前にしっかりお話しさせて頂き、ゴールに向けて一緒に着実に歩んでいければと考えております。
歯科医師ならだれでも理解している事実があります。それは、
「治療の繰り返しは歯を脆弱にする」
ということです。
いくら立派なセラミックスと言われるきれいな白い歯を入れても、インプラントを入れても、それは所詮人工的なもので補っているにすぎないので、本来持っている人間の再生能力・回復力でもとに戻っているわけではないのです。
だからこそ一回の治療で最大限の効果を残すためにはどうするべきか、どのような治療方法をその状況で選択するべきかが歯の一生に大きくかかわってきます。
また、歯の治療は基本的にやり直しがきかないので、またいつか時間が空いた時にやればいい、今回はあまり痛みがでていなかったのでこのくらいでいい、などの状況判断での治療介入は、その後の再治療時にはさらに大きなエネルギーと長い治療期間、費用を要します。
人生でしっかりとした治療ができるタイミングは多くありません。
あなたがその治療をしっかりその場で受けたいと思った時が治療のタイミングです。
歯科治療のチャンスはいつもたった一回です。
歯科治療は結果がすべてです。歯科医師がどんなに患者様の事を想って医院づくりや治療にあたっても、歯科治療においては結果を残さなければ意味がありません。患者様にとっても治っているのか、治っていないのかが歯科医院にお求めになる一番大切なところなのではないでしょうか。
ただ、治療の中では現実的にできることもあればできないこともありますが、できることの範囲は医学の進歩で確実に広がっています。
さあ勇気をもってその一歩を踏み出しましょう!